ことりっぷ福岡で観光③ 鴻臚館跡展示館と大濠公園でランチ。デザートはジャックで♬・全編

2024年2月16日

今回は中央区にある大濠公園周辺で気になっていた場所で、ことりっぷに載っている所に行ってきました。
今回も前回同様あいにくの天気だったので写真の写りがあまり良くないですが、読んでいって下さい♬

鴻臚館跡展示館

ずっと前から行ってみたかった鴻臚館(こうろかん)跡展示館ですが、前回の福岡市博物館で鴻臚館を詳しく知ってから更に行ってみたい気持ちが大きくなっていきました♬
鴻臚館跡展示館は大濠公園の隣りにある舞鶴公園の敷地内にあって、1987年に当時あった平和台球場の外野席の改修工事の時に遺構が発見されてから、その後本格的な発掘調査が開始され、現在も鴻臚館の全容解明のために発掘調査は続けられています。
ちなみに鴻臚館跡展示館の入場料は無料でした!

鴻臚館は、飛鳥・奈良・平安時代初期には筑紫の宮と言われていて、大陸との外交使節団の迎賓館としてや、日本の外交使節である遣唐使などの宿泊施設として使用されていました。
こういう施設は平安時代に福岡(筑紫)、京都(平安京)、大阪(難波)の三ヶ所にあったそうなのですが、遺跡が確認されているのは福岡の筑紫の宮だけです。
平安時代に入ると、中国唐朝時代の外交と司っていた鴻臚寺にならって、呼び名を鴻臚館に改められたそうです。
飛鳥・奈良・平安時代初期は外交施設として使用されていましたが、平安時代半ばからは外国商人の交易の拠点施設となっていきます。そして1047年の放火事件を最後に史料から消えてしまいました。

今は発掘現場の一部が開放されていて、鴻臚館跡展示館になっています。この建物が展示館です。

ちなみにこの鴻臚館跡展示館は鴻臚館のほんの一部分で、この⇓写真に写っている部分が当時の鴻臚館跡地になります。

当時は南館と北館があって、東に門を持つ塀にそれぞれ囲まれていたそうなのですごく立派な建物だったんでしょうね!

これが鴻臚館の復元イメージなんだそうです。画像が荒くて、見にくくてごめんなさい!

建物にももちろん感動するのですが、今は街中にある舞鶴公園も当時は周りが海に囲まれていたんだなー!と驚きました。
たしかに当時は日本と海外を結ぶ便は海路しかなかったんだから、海のすぐ側に施設があるはずですよね。

中に入ると、このように発掘調査のままの様子を見ることができます。

このままだと発掘素人の私には何が何だか分かりませんが(笑)一部は当時の建物の様子が再現されているので、なんとなく当時をイメージすることができますね♬

発掘された瓦から、当時の装飾そのままに再現されていました。

こういう細かい箇所を見ると、本当に鴻臚館がここにあったんだなーと実感出来てワクワクします♬

発掘品は前回観光した福岡市博物館で色々と見ましたが、鴻臚館跡展示館にも少しだけど発掘品が展示されていました。
その中でも私が気になった物です。

・木簡

鴻臚館では税の品物に付けた荷札がトイレ遺構から発見されていて、木簡には地域の名前や品物名が書かれていました。


この木簡の発見で、太宰府政庁に運ばれた九州周辺の税が、鴻臚館に運ばれて遣唐使たちや外交使節、商人のために使われていたことが分かるんだそうです!

ちなみに何でトイレ遺構から木簡が見つかったかというと、当時はトイレットペーパーの代わりに木片を使っていたらしく、税の荷札(木簡)も使い終わったら木片にしてトイレットペーパー代わりに使用していたんだそうです。
ところで鴻臚館のトイレ遺構は古代のトイレとして日本で初めて発見されたらしいですよ。これによって当時の人の食生活なんかも詳しく分かったらしく、これまた大発見ですね!

・交易品の数々

鴻臚館には、中国の唐や宋、朝鮮の新羅などの商人によって、薬品・香料・毛皮・綿・装飾品・仏典・絵画・典籍・器物などの多種多様な物が持ち込まれていて、当時はとても最新で貴重な品々でした。
鴻臚館の発掘では、たくさんの陶磁器やガラスなども見つかっています。

これは複製品になるけど、枕です。

陶枕といって、陶磁器でつくられた枕です。まさに唐・宋の時代に日本に入ってきたんだそうです。現代人の私からしたら陶器の枕なんて寝にくそうで仕方がないけど(笑)キレイですよね♬

私がすごいなーと関心したのが、イランかイラクで作られた壺の破片です。

粉々になっていてしまってどういう壺だったのかは分かりませんが、イランかイラクで作られた壺がシルクロードを通って中国に入って、そこから海路で日本に入ってきていたと思うと、浪漫を感じずにはいられません!!
色もキレイに残っていてすごいですね。
この壺の破片以外にもペルシャ系のガラス製品なんかもあって、シルクロード好きな私は1人で感動していました(笑)
この他にも発見された陶磁器も展示されていて、とても興味深かったです。

ただ発掘品の展示数や状態は福岡市博物館の方がすごいので、鴻臚館に興味がある方は鴻臚館跡展示館と福岡市博物館を一緒に観光したほうが楽しいと思います。

最後に私が鴻臚館で歴史に感動したのが、遣唐使の存在です。
630年から894年の間に20回派遣を計画されて、そのうち15回が派遣されたのですが、全ての船がこの鴻臚館を通って出航しているんです。

歴史の授業で習った吉備真備・最澄・空海などなどはもちろん、その他にも日本の礎を築いたたくさんの人たちが鴻臚館から命がけで中国を目指したと思うと、歴史好きな私は当時を想像して1人で感慨深くなってしまいました(笑)

福岡在住の方はもちろん、福岡に観光に来る古代の歴史が好きな方には鴻臚館跡展示館と福岡市博物館はおすすめの場所です♬
近いうちにこの鴻臚館と一本の大通りで繋がっていた太宰府政庁跡にも行く予定なので、更に福岡観光が楽しみです!

じっくり鴻臚館跡展示館を楽しんでいたらお腹が空いてきたので、後編では大濠公園のカフェでの美味しいランチと福岡で有名なパティスリーを紹介したいと思います。この日の観光は後編に続きます。