実は私、HSPなんです① HSPって何?

2023年5月17日

いきなりですが最近では日本でも知られてきたHSPという気質をご存知ですか?あえて言うことでもないと思っていたのですが、実は私はHSP(細かくはHSS型HSP)です。
5年前ぐらいに自分がHSPかもしれないと気づいて自分なりにHSPについての本を読んだりネットで調べたりしてHSPについて勉強をしてきたのですが、世の中の5人に1人はHSPといわれていてけっこう多く存在しているので「自分はHSPなのかな?」と悩んでいる人がいれば、HSPがどういうものなのかや、私が読んできたHSPの本の中でオススメできる本を紹介したいなと思ってこのブログを書きたいと思います。

HSPって何?

HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の頭文字をとったもので、日本では「非常にセンシティブな人、とても敏感な人」などと表現されています。
人によって違いはありますがHSPの人たちには、感受性が強い、五感が鋭く刺激に敏感、繊細で疲れやすい、他人の影響を受けやすい、自己肯定感が低い、深く考えすぎる等の共通点があり、毎日の生活の中で精神的なストレスを感じてしまい生きづらさを感じている人も多く存在しています。

HSPという概念はアメリカの心理学者であるエイレン・N・アーロン博士が1996年に提唱したもので、病気や性格ではなく生まれ持った気質です。
病気や性格ではないので治療法があったり自分で治せるものではないのですが、自分の周りの環境を変えたり改善することでHSPの気質をプラスに変えることはできます。

自分がHSPかどうかを判断する方法は自己診断テストが主になってきます。
HSPの本には大体自己診断テストが付いているし、ネットにもたくさんのHSPを取り扱ったサイトに自己診断テストがあります。が、本やサイトによって様々な自己診断テストがあるので何個かの自己判断テストを行ってみることをオススメします。
私も自分が本当にHSPなのか調べるために何個も何個も自己診断テストをしてみましたが、どの自己診断テストをしてみても結果は毎回HSPだったので、ようやく自分がHSPだと認めることができました(笑)

HSPの4つの特徴・DOES

HSPの気質の根底にはDOES(ダズ)と呼ばれる4つの特性があって、この特性すべてに当てはまる人はHSPだといわれています。反対にどれか1つでも当てはまらなければHSPではないとも言えます。DOESは4つの特性の頭文字を合わせたものです。

D→Depth of processing(深く処理する)
HSPの人は非HSPの人と比べて、考える内容をより深く複雑に考えてしまいます。
これは物事の情報を多く感じとってしまうためなのですが、そのたくさんの情報の中でも更に本質的な事を知ろうと、細かな部分まで目を向けて深く考えて対処法も数パターンを考えてしまう事もあります。そのため実行するまでに他の人より時間がかかったりしてしまいますが、失敗は少ないなどのメリットもあります。

O→Overstimulation(過剰に刺激を受ける)
他の人が気づかないような些細なことにも気づいてしまうので、その分他の人達より過剰に刺激を受けてしまい疲れやすい傾向にあります。刺激というのは悪いことだけではなく、他人と一緒に楽しむこと等も刺激として受け取ってしまい疲れてしまいますが、決して他人と一緒にいることが嫌というわけではありません。
また嫌なことだけではなく良いことの刺激も強く受けるので、深く感動できるというメリットもあります。

E→Emotional reactivity and high Empathy(感情反応が強く、共感性が高い)
HSPは非HSPよりもミラーニューロン(共感力を生む脳の神経細胞)が活発といわれていて、他人への感情移入が強く共感力が高い傾向にあります。
共感力が高すぎるために、他人の喜び、悲しみ、恐怖などの感情を自分の感情のように受け取って反応してしまいます。凄惨な事件・事故のニュースや暴力的な映画やホラー作品が苦手な傾向もあります。

S→Sensitivity to subtleties(ささいな刺激を察知する)
小さな生活音、かすかな匂い、相手の声のトーンの変化や視線など、あまり他の人が気づかないような細かい事に気づきやすかったり、気にしてしまったりします。
ちなみに気付く対象は人によって違いますが、HSPの人はその気づくことが日常生活に支障うをきたすレベルになることもあります。
反対に他人が気づかないプラスな事にも気づけるので、人より多く幸せな感情を味わうこともできます。

HSPとHSS

最初に私はHSPですと紹介した時に、細かくはHSS型HSPですと書きました。
このHSSとはHigh Sensation Seeking(ハイ・センセーション・シーキング)の事で「刺激追求型」と言われていて、HSPの中でも約30%はこのHSSだと言われています。
刺激に弱いHSPなのに刺激を好むHSSというのは矛盾しているようですが、実際に私がこのHSS型HSPなのでこの矛盾はよく理解して、なおかつ苦しんでいます(笑)

例えば…
・新しいことを知りたくて情報を調べたり実際に出かけてみるけど、行動に移すとその膨大な情報量に疲れてしまう。
・色々とやってみたいことがあっても、その事柄について調べたり考えているうちに踏み出せなくなる。
・好奇心が強いのに、同時に警戒心も強い。
などでしょうか?
上にあげた例はHSS型HSPのほんの一部のものなので、もっとたくさんの特徴があります。
もし「自分はHSPの特徴はあるけど、好奇心旺盛でチャレンジ精神があるからHSPではないのかも?」と思っている人がいたら、もしかしたらHSS型HSPかもしれませんよ。
HSS型HSPについてもっと詳しく知りたい方は、時田ひさ子さんのHSP/HSS LABOというサイトがオススメです!

最近はHSPの中でも他人との関わりを好み社交性があるHSEという気質も存在しているという話もききますが、更に細かく専門的な話になってしまうので私には説明しきれません(汗)
もっと詳しく知りたい方はRyotaさんのココヨワというサイトで調べてみてください。

HSPと付き合っていく

私は子供の頃から「まわりのみんなが簡単に出来ていることが、何で私には難しいんだろう?私ってダメな人間なのかな?」「私の価値観って、どうやら周囲とは違うみたいだ!」「なんでみんなみたいに普通に振る舞えないんだろう…。」「私って感受性が強すぎて、ちょっと変わり者みたいじゃない?」「私はうまく馴染めているかな?浮いていないかな?」などなど悩みが多くて、生きていくって大変で、この世は行きづらいものだと思っていました。
けど自分がHSPであることを知って「私が今まで悩んでいたことは私がダメな人間なせいではなく、生まれ持った気質だったんだ!」と知れて、徐々に自分の感性や感覚を大切に出来るようになってきました。
なんと今では「自分のHSS型HSPの気質を生かして、気楽に楽しく生きられるようにしよう!」と前向きに考えることも出来るようになってきています。
だってよくよく考えてみたら、人口の約20%のHSPの中で、更に30%のHSS型HSP。つまり地球の全人口の6%しかいない少数派の特徴を持っているなら、いままで生きづらくて当然ですよね(笑)

でも、こんなに前向きに考えられるようになったのは、HSPの存在を知ってたくさんHSPについて勉強したり、本を読んだりしたからだと思います。私が特にオススメするサイトの「HSP/HSS LABO」と「ココヨワ」は今回紹介しましたが、次のブログでは私が今まで読んだHSPの本の中でオススメの本を紹介したいと思います。