2025年8月・ベトナム旅行 フエに行くならこの観光地に行くことをオススメします!

フエからダナンに移動する日は午前中がフリーだったので、フエで有名なカイ・ディン帝廟とティエン・ムー寺を観光してきました。
色々な観光地の中からこのふたつを選んだんだけど、後から日帰り洞窟ツアーに参加した時のガイドさんのおすすめの観光地ということも知ったし、実際に歴史や見ごたえ的にも大満足な観光地でした。それでは紹介していきたいと思います。

他の皇帝の霊廟とは雰囲気が違う!豪華絢爛なカイ・ディン帝廟

まずは、フエの郊外にあるグエン朝の第12代皇帝カイ・ディン帝の霊廟から観光を始めます。
着いてすぐ、目の前に広がるこの景色に圧倒されました!

朝いちで出かけたので9:30ぐらいには着いたのに、もうすでに日差しも強いし気温も高いし…。本当にベトナムで観光するのは暑さとの戦いです。

チケット売り場は、この階段の右隣の数歩先にあります。

チケット売り場の場所はわかりにくくて、一度階段を上った後に「チケットは下で買うよ」とスタッフさんに教えてもらいました(笑)

この階段も立派ですね。もちろん皇帝の霊廟なので、ここにも皇帝を表す龍がいます。

なんとなくだけどこの階段を見ていたらメキシコ・カンクンのチチェン・イッツァ遺跡の階段を思い出しました。

階段を上りきると、通路の両隣に石像がたくさん並んでいて圧巻でした!

お墓を守る文官や武人たちなのかな?馬や象もいますね!当時皇帝に使えていた人たちの文化が垣間見れて興味深かったです。

後ろを振り向くと、最初に下から見上げた柱が見えます。

どこかで見たことがあるなー?と考えていたら、フエの初日に観光したグエン朝王宮の太和殿の前にあった柱に似ています!これはグエン朝の建築様式か何かなのかな?

立派な石の建物があるけど、霊廟だからここがお墓なのかな?にしてはみんなはここをスルーしてるな?と謎に思ったまま近づいてみます。

ガイドと一緒にいる欧米人がいたので近くに行ってみたら、皇帝の功績が書かれた碑石みたいな説明が聞こえてきました。やはりこういう場所はガイドさんの説明を聞きながらの観光の方が理解が深まりますね。

ここに彫られている龍の迫力がリアルですごかったです!

あれ?なんか目がキラキラしている?と思って写真を撮ってみました。この目のキラキラでこの龍がさらにリアルに感じるのかな?
気になって後から調べてみたら、この龍の目にはフランスのワイン瓶の一部が使われているんだそうです。

それでは更に上に上っていきたいと思います。

ここにも立派な石塔が建っています!本当に立派な霊廟ですね。

どうやらこの一番上のちょっと洋風な建物がカイ・ディン帝のお墓なんだそうです。

一見すると博物館のようにも見えるけど、本当にここがお墓なんですかね?

中に入るととても派手でした!この写真の方がカイ・ディン帝です。

初日に訪れたグエン朝王宮でカイ・ディン帝の写真をよく見ていたので、なんだかカイ・ディン帝の事をよく知っている気持ちになってしまいます。

建物の中の壁はモザイクで装飾されています!

モザイク画でモチーフ画ではなく、東洋絵をこんなに細かく描いているなんてすごいです!モザイク大好きな私は感動してしまいました!

そして見てください!一番奥の豪華絢爛な部屋にカイ・ディン帝の像が鎮座しています。

なんか豪華絢爛すぎて、どこを見ていいのかが分からなくなってしまいます。

このカイ・ディン帝の像は金箔で覆われていて黄金すぎます!しかも等身大なんだそうですよ。

天井にはすごく躍動感がある龍の絵が描かれているし、天蓋も豪華な刺繍が圧巻ですね。

壁も一面がモザイクで埋め尽くされていました!見どころが多すぎてしばらくの間この部屋に滞在してしまいました。

といってもここは霊廟。なんと実物大のカイ・ディン帝の像の下にカイ・ディン帝は眠っていらっしゃるそうです。
カイ・ディン帝はとても派手好きで、新しいもの、今までにないものを好む人だったそうなので、この霊廟は彼の人となりを表したものになっているんでしょうね。

あまりにも豪華すぎる霊廟を出てみると、フエの大自然が目の前に広がります。

カイ・ディン帝はフエの大自然の中で、自分好みの豪華絢爛な霊廟で永久に眠っているんですね。
カイ・ディン帝廟は本当に見ごたえがある霊廟でした。

ちなみにカイ・ディン帝廟は郊外にあるので、個人で行くならGrabがおすすめです。
行きはホテルの近くで乗れたのでよかったのですが、どんどん市街地から離れていくし、かなり山の中にあるし、帰りのGrabとマッチングできるか不安でした。
カイ・ディン帝廟に着いたときにドライバーさんの方から、「帰りも迎えに来れるよ!」と提案をしてくれました。

帰りはGrabでの手配ではなく個人手配になるので、ハノイでタクシーにぼったくられた私としては多少の不安はあったけど(笑)帰りの料金もGrabのアプリに表示されている料金だったし、ドライバーさんもいい人そうだったのでお願いすることにしました。
友達とドライバーさんが同じコミュニケーションアプリを使っていたので、連絡先を交換して、待ち合わせの時間を決めて車を降りました。

カイ・ディン帝廟の観光もだいたい約束した時間に終わったので、ドライバーさんに迎えに来てもらって次の目的地のティエン・ムー寺まで行ってもらいました。
最初に提案してもらったGrabで表示されていた値段だったし、まったくぼったくりもされなかったので、ありがとうの気持ちも入れて少し多めに現金で支払いをしました。
Grab以外で車に乗るときは、最初に金額の提示をしてもらって、証拠を残してから乗車することが大切だと勉強になりました♪このときマッチングしたGrabのドライバーさん、本当にありがとうございました!

緑に囲まれたティエン・ムー寺と最古の塔

フエには数多くのお寺があるそうなのですが、最も神聖で美しいといわれているのがこのティエン・ムー寺なんだそうです。

ティエン・ムー寺は1601年に建てられたお寺で、当時とある領主がフエを訪れた時に、夢に老婆が現れて「いつか支配者が現れて塔を建てて、新しい国をつくるだろう」といった内容のお告げをしたそうです。その領主はその支配者が自分だと信じて、丘に塔を建ててティエン・ムー寺(天老寺)と名付けたんだそうです。

このトゥニャン塔がティエン・ムー寺のシンボルといわれている塔です。

7階建てで各階に仏像が祀られているそうです。ちなみに最上階には黄金の仏像が祀られていたそうなのですが、戦時中に盗まれてしまったそうです。仏像を盗むなんて、本当にひどいですよね!

裏から見たらこんな感じです。

日本で見るお寺にある塔は木製ばかりなので、漆喰とレンガで作られている塔は日本人の私からしたら不思議な感覚でした。

先に進むと門がありました。この門は「三門」というそうです。

「三門」はベトナムの特徴的な門建築の一つなんだそうです。グエン朝王宮の門もおなじく三門で建てられていて、三門の真ん中は王様や仏様のための門なので、私たちは端にあるどちらかの門を通らないといけません。

門の両側に像があるのはわかりますか?

この両側の像は仏様で、白い顔の方が「善」を表して、黒い顔の方が「悪」を表していると聞いていたのですが、私にはどっちも白色に見えたんですよねー?見る場所が違ったのかな?今でも不思議です。

三門をくぐると正殿です。

この写真は正殿側から、三門、トゥニャン塔を眺めた風景です。
写真から伝わればうれしいのですが、緑も多くてゆったりとした雰囲気でとても居心地がよかったです。

この建物の中に仏像が祀られていました。

靴を脱いで中に入って参拝する事ができます。
私はベトナム式の参拝方法が分からなかったので、日本でいつもするように手を合わせて参拝してきました。参拝方法は国によって色々と違うから難しいですよね…。いつも悩みます。

しばらく歩くと僧房のような場所があって、その隣に車が置いてありました。
ティエン・ムー寺に来る前に少しティエン・ムー寺を調べたら、必ずこのクラシックカーが出てきていました。

このクラッシックカーが何か価値がある車なのかな?ぐらいにしか思っていなかったのですが、添えられていたこの車についての説明を読んでみたら、とても衝撃的な内容で絶句してしまいました。

この車はこのお寺の僧侶だった故ティククアンドゥク僧侶の遺物で、ベトナムが南北に分断されていた時期に南部政府の仏教弾圧に抗議するために、この車でサイゴン(今のホーチミン)まで行って、交通量の多い交差点で車から降りてそのまま抗議のために座禅を組んだまま焼身して亡くなったんだそうです。この事実を知ってからは、あまりの愛国心と信仰心の強さに、しばらく心がここにあらずみたいになってしまいました。

最後に強い衝撃を受けてしまったけど、ティエン・ムー寺から見る景色に、ようやく心をほぐすことが出来ました。すごく心がホッとする穏やかな景色でした。

ティエン・ムー寺は境内に大きい庭園があったりととても緑が多かったし、川沿いの丘の上に建っているので、景色もとてもよかったです。この穏やかな自然や景色がいつでも楽しめるように、いつまでも平和であってほしいと思ったお寺でした。

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