海の神様・大綿津見神(おおわたつみのかみ)を祀る総本社・志賀海神社は歴史ロマンがあふれていました【日帰り志賀島③】
今回、志賀島に来た目的は「志賀海神社」の参拝です。
志賀海神社は「海神の総本社」と古代から称されている神社で、海上交通の安全や博多湾の総鎮守として祀られ続けています。
御祭神は「綿津見三神(わたつみさんしん)」という三柱の海の神様で、「底津綿津見神(そこつわたつみのかみ)」「中津綿津見神(なかつわたつみのかみ)」「上津綿津見神(うわつなかつみのかみ)」の三兄弟で、順に海の底、中、表を守っていらっしゃる神様です。
まとめて「大綿津見神(おおわたつみのかみ)」として海を表す神様と表される事が多いので、一度は耳にしたこともあると思います。(おおわたつみの神の話を始めるとキリがないので、今回は簡単に説明させて頂きました。)
一言で海の神様と言っても、海路の安全はもちろん、潮の流れ、海産物の恵み、禊払いなど様々な信仰があって、潮と水の支配神という事から、潮の満干から人の生死も司るという一面もあるそうです!
志賀海神社の鳥居をくぐる前に、体を清めます。
どんな神様を祀っているか想像すると、あまりにも偉大な存在すぎて、なんだかドキドキして緊張してしまいます!

階段の下には「御潮井(おしおい)」という清め砂があります。この「御潮井」で体を清めてから、神社の境内に入っていきましょう!

自分の体に左→右→左と振って、体を清めてから境内に入ります。
塩で清めることはあっても、海の砂で清めるのは初めてです。体が砂まみれになりました(笑)
階段を登って奥に進んで行くと、すっごく緑が茂っていて、その中に鳥居がありました。

南国感がある植物の中に鳥居がある神社って珍しいですよね!
前に参拝したことがある、宮崎県にある「青島神社」を思い出しました。
私たちが想像する神社のイメージとは少し違う雰囲気が興味深いし、その土地ならではの森林に囲まれていることで、生命力が溢れている印象を受けました!
海の神様の神社なのに「山の神様」の存在!
志賀海神社では海の神様である「綿津見三神(わたつみさんしん)」を祀っていますが、参道の途中には山の神様も祀ってありました!

海の環境のためには山の環境が整っていないといけないじゃないですか。
海の神様のために、しっかりと山の神様を祀ってある事に感動してしまいました。
志賀海神社の境内に入っていきましょう!
「山の神様」の祠のすぐ近くに、志賀海神社の立派な楼門が見えます。

陽があたっていて、更に神々しさを感じてしまいます!
第一印象は、「竜宮城みたい!」だったのですが、あながち間違いでもなさそうなのが、志賀海神社は「龍宮」や「龍の都」とも呼ばれているらしいです。!
楼門の前には、石橋がありました。神域になっているのでもちろん立ち入り禁止ですよ!

境内内に色々な神事の写真が飾ってありましたが、この橋は今でも神事で使われているそうです。
本当に立派な楼門ですね!

私は神殿を見るのも好きですが、実は楼門を見るのも大好きなんです♪
楼門の力強い存在感が、境内に入る前にいい緊張感を与えてくれるんですよね。
楼門から中に入ってみるとすごく広い境内で、木々も茂っていて、自然がいっぱいで気持ちが良いです。

手水舎では左手→右手→口を清めるそうです。神社での手水舎の作法(左手→右手→口→左手→柄杓)とは少し違うので、「本当にこれだけでいいの?」と戸惑ってしまいました。
こちらに志賀海神社の御祭神と御由緒の写真も載せておきますね。

「綿津見三神」の事をブログに書こうと思ったら、レポートを仕上げるみたいな状態になっちゃうし、「諸説あり」がたくさんになってしまうので省きましたが、この「綿津見三神」の子供が「穂高見命(ほだかみのみこと)」なのですが、「安曇氏(あずみのむらじ)」の祖先神といわれています。
そして志賀海神社の宮司さんは安曇氏が歴任していて、今でも安曇氏の子孫の方がされているんですよ!!
(またこの安曇氏については、様々な歴史や、長野県安曇野市との関連があったりするのですが、この話もまた省かせていただきます(笑))
こちらが本殿になります!まずは参拝をしましょう!

この本殿の前にも、最初の鳥居の前にあった「御潮井(おしおい)」があるので、体の左→右→左と振って体を清めて下さいね。
ここが「海神の総本社」なんだー!!と実感すると、ものすごく緊張してしまって、なんだかカチコチとした参拝になってしまいました。どういう挨拶をしたかも思い出せないぐらいです(笑)
本殿はすごく大きいし、奥行きもあるし、神殿というより「神様のおうち」というような印象でした。

「神様のおうち」におじゃまして緊張はしているんだけど、それなのに、なんだか居心地のいい空間でまったりできちゃうんですよね♪
志賀海神社の境内は不思議な居心地の良さがある場所です。ずっといたいような気もするけど、同時にドキドキする緊張感もあって、まさにリアル竜宮城な雰囲気ですね!
想像を搔き立てられた「亀石遥拝所」
本殿の右側には「亀石遥拝所」があります。目の前には絶景が広がっていますね!

ちなみに目の前には福岡市東区が見えています。
「遥拝所」って事は、どこを遥拝しているんだろう?と思って説明を読んでみたら、「右斜めの対岸にある大岳の大嶽神社と小嶽神社」と「正面真東の伊勢神宮と宮中三殿」を遥拝していると書いてありました。
でも実際にここに立ってみると、なーんか違和感があるんですよね…。
例えば遥拝所を作る時、大岳を遥拝したいなら、正面に「遥拝所」を造りませんか?
あと、伊勢神宮と宮中三殿を遥拝しているっていうのも、あまりに遠すぎてリアリティが湧かないんですよね…。
(↑これは最近、宗像大社の「沖津宮遥拝所」に参拝に行った経験から感じた違和感かもです。「詳しくはこちら→「沖津宮遥拝所」と「御嶽山展望台」で沖ノ島を感じる♪」)
なにより歴史に残っていないぐらいの古代から、海の神様を信仰して、海を支配していた海人族の安曇氏が、大和朝廷の祖先神である伊勢神宮や宮中三殿を遥拝するかな?っていう違和感があるんです。
歴史の謎や、深堀が大好きな私としては、「現代の説明は後付けで、本当は別に安曇氏にとっての聖地があったのでは!?」という仮説を勝手に作らせていただこうと思います(笑)
そして「亀石遥拝所」の「亀石」って何だ?ということなんですが、3世紀ころの「神功皇后の三韓征伐(朝鮮半島への出兵)」の際に、無事に帰還できるように神功皇后が安曇氏を通して祈願をして、その時に金色の雌雄の亀に乗った二柱の神様が宝物をもって現れたという神話の、まさに神様が乗っていた二体の亀なんだそうです。

金色の二体の亀は、のちに石になって現在の「金印公園」のあたりに現れたそうで、その石を、江戸時代に志賀海神社の境内に収めたものが、この亀石なんだそうです。
亀石遥拝所からの景色は本当に絶景です♪

目の前に何も邪魔するものがないので、大スケールで海と空の景色を楽しむことが出来ます。
海が浅瀬なのも、海の色合いを楽しめるポイントだと思います。
視線を右に写すと、砂浜が一直線に東区に続いているのが分かります。

これが前回のブログで紹介した、志賀島と東区本土をつないでいる「海の中道」という砂州ですよ!
(→「福岡のドライブコースで人気な志賀島に、あえてフェリーで行ってみよう♪」に帰りの記事に書いています。)
「海の中道」は、志賀海神社からの帰りの道から見た方が分かりやすかったので、写真を載せておきますね。

この砂州が、人工的に作られたのもではありません。
海の波が運んできた土砂が積もっていったもので、潮の満ち欠けによって現れる道ができた(後に「志賀島橋」が作られたことで、完全に陸続きななった。)という、自然が作り上げた道という存在にロマンを感じてしまいます♪
大量の鹿の角が奉納された「鹿角堂」
境内の一角(本殿の下)には「鹿角堂」という鹿の角が収められたお堂があって、その隣には鹿のモニュメントがあります。

お堂の中には約1万本もの鹿の角が奉納されています!
この鹿の角の奉納は、さっきの「亀石遥拝所」で紹介した「神功皇后の三韓征伐(朝鮮半島への出兵)」の話に続きます。
神功皇后が出兵の途中で、対馬で鹿狩りをされたそうなのですが、帰還後に無事に帰ってきたことを記念して、志賀海神社にその時の鹿の角を奉納したことが始まりなんだそうです。
出兵に成功した帰還後に鹿の角が奉納されたので、その後は権力者や武将が神功皇后の出兵にあやかって鹿の角を奉納したらしく、今では約1万本ですよ!!
これもまた、志賀海神社の歴史の深さを感じるエピソードですよね!
・以前、同じ海の神様である「宗像三女神」も参拝しています。
同じ福岡にある宗像大社ですが、1泊2日でゆっくりと色々な場所を参拝してきました。
合わせて読んでいただくと、福岡の海の神様たちの深い歴史が感じられると思います。
↓
「世界遺産にもなっている「神宿る島」と信仰されている宗像三女神を参拝してきました♪」
・志賀島には、あえて船に乗って時短&渋滞無しで行きました♪
海から見る福岡の景色も新鮮だったし、非日常を味わえて楽しかったですよ。
↓
「福岡のドライブコースで人気な志賀島に、あえてフェリーで行ってみよう♪」
・志賀島で食事も楽しみたいですよね♪志賀海神社の参道にある気になるお店にも行ってきました。
↓
「志賀海神社参道の「有名サザエ丼」と「おしゃれカフェ」」












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